カーボンニュートラル技術20選〜汚染低減・可視化・資源の有効活用編～

Biobot Analytics の事例

Biobot Analytics という企業では、下水に含まれる尿や便を解析し、ウイルスや細菌を液体クロマトグラフィー質量分析計で分析する技術を開発しました。ウイルスや菌だけでなく、薬物が含まれているかどうかも検出可能です。分析した排水が都市のどこで採取したものかをマッピングすることで、感染症などがどの地域で発生したのか調査したり、違法薬物がどこで使われたか辿（たど）ったりすることもできます。

Kando の事例

Kando という企業では、都市全体の排水品質を監視、分析し、その結果や原因を特定・改善策のフィードバックをするシステムを開発しました。例えばどの工場で、いつ頃、水質汚染が発生・増加したのかなどをモニタリングし、早期に対策するような使い方が可能です。

都市の水質を監視する技術も、多数開発されています。

Clarity Movement Co. の事例

Clarity Movement Co. という企業では、街中に配置したデバイスを使い、微粒子や二酸化窒素の濃度を測定し、クラウドのプラットフォームに送信するシステムを開発しました。当初は山火事が発生する原因を検知する目的で開発が進められ、ここ数年で街中の空気を監視する目的でも使用されるようになってきました。

Scepter Inc. の事例

Scepter Inc. という企業では、衛星のデータを使って温室効果ガスや大気汚染物質の測定を行う技術を開発しました。衛星を用いるため、より広範囲の空気を測定可能です。

都市の空気質を可視化するソリューションも、さまざまな企業から提案されています。

Magma Magnetic Technologies Ltd. の事例

Magma Magnetic Technologies Ltd. という企業では、電気自動車のモーターなどに使われるネオジム磁石に含まれる希少資源を用いない、あるいは使用量を減らした磁石を開発しています。

ネオジム磁石の代替や、使用される希少資源の削減は、昨今さまざまな自動車企業などが取り組んでいるホットな分野です。

Hydraloop Inc. の事例

Hydraloop Inc. という企業では、家庭で使われた水を回収し、フィルター・膜・化学処理を用いることなく浄水して、再利用可能にする技術を開発しました。全ての水を飲み水レベルにまで浄化するのではなく、汚れていても問題のない水として再利用することも考えられているのが特徴です。

Water Harvesting の事例

Water Harvesting という企業では、空気中の水分から水を生成する技術を開発しています。砂漠地帯など乾燥した場所でも水を生成可能です。空気中から水を効率よく回収・生成するための素材として注目されているのが金属有機構造体（ MOF ）。高い多孔性とさまざまな化合物に対する選択的な吸着・補足ができる点が着目され、活用が進んでいます。

このような節水技術が、多くの企業で研究されています。

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