イノベーション事例～OKIの取り組みを徹底解説

「現業が忙しく、新しいことに取り組む時間がない」を解決する３つの施策

「現業が忙しく、新しいことに取り組む時間がない」と社員が感じてしまう根底には、以下のような原因があると思われます。

• ・現行をやっていれば食べていけるという甘え
• ・上司が新規事業に挑戦する機会を与えてくれない
• ・アイデア創出を人任せにしてしまう

これらを解消するために OKI では、大きく分けて３つの取り組みを進めてきました。

１つ目が新規事業の必要性を認知してもらうために社内外に OKI のイノベーション活動の情報発信を行うことです。

２つ目が、先述の Yume Pro チャレンジです。 ビジネスコンテストを開催することによって、部門長クラスの人たちが部下に、新規事業に時間をかけることを約束しています。
３つ目がイノベーション戦略を作ることです。目的がないところにイノベーションは起こりません。そこで 2030 年、 2031 年を見据えた中長期的な計画（目指す姿）を作っています。

OKI では多くのアイデアが商業化されたり、実証実験の段階まで進んだりしています。最後に３つの事例を紹介して終わります。

イノベーション事例１：AI エッジロボット

人と一緒に働く協働ロボットは作業員に衝突しそうになったり、動線にものが置かれているとロボットが止まってしまったりといった点が運用における問題でした。
このような問題に対して OKI はコールセンターのネットワークの技術を活用し、ロボットと高度遠隔運用センターをつないで、ロボットを監視する仕組み（高度遠隔監視）を作りました。

イノベーション事例２：多点型レーザー振動計

OKI の光通信の技術を使って、半導体からレーザーセンサーを出して設備に当てて戻ってくるレーザー光の差分を見て振動を検知し、周波数で設備の状況を管理するという仕組みを実現しました。
これによりレーザーが出る半導体を工場内に巡回させ、数個のレーザーヘッドだけで工場の設備の予兆保全ができるようになっています。

イノベーション事例３：行動変容・睡眠改善ソリューション

コロナ禍に入って人々の健康意識、さらには健康経営を宣言する企業が増えたと思います。そういった中で、人々を未病の状態から健康に向かわせることも目標に、 OKI では行動変容システムというものを開発しています。