• 配信日:2022.12.13
  • 更新日:2024.07.29

オープンイノベーション Open with Linkers

遊休技術資産とは?『 Linkers Marketing 』による活用方法とその事例

リンカーズ株式会社(以下、弊社)は技術や製品の BtoB のマッチングプラットフォーマーであり、企業同士を結びつけて新しい商流をつくり、イノベーションが生まれ続ける世界を目指しています。強みの1つに大手製造業を中心とした技術を求める人たちや産業コーディネーターなどの幅広いネットワークがあります。
今回は弊社サービスの特徴と、サービスの1つであるLinkers Marketingを使った社内遊休資産の活用方法・事例をご紹介します。

BtoB のマッチングを一気通貫で行えるリンカーズのサービス


遊休技術資産とは?『 Linkers Marketing 』による活用方法とその事例

弊社サービスの特徴として、 BtoB マッチングの課題を一気通貫で解決できることが挙げられます。例えば、「知財戦略のメリット、大手企業とスタートアップのオープンイノベーションにおける留意点」の記事で取り上げている『オープンクローズ戦略』をとる場合、まず「市場・技術の動向把握」という段階で「自社の技術が世の中から見てどれくらいの優位性があるのか」「技術をオープンにすべきか、クローズドにすべきか」などの判断をするために、弊社の『 Linkers Research 』サービスを使ってリサーチを行い、仮説を構築することが可能です。
仮説ができたら協業先の候補をリストアップして、絞り込み、マッチングをしていきます。このような一連の流れを弊社のサービスだけで対応できる点が大きな特徴です。
今回のテーマである「遊休技術資産を生かす」ためには、自社で見出し切れていない技術をどのようにマーケティングしていくべきかなどを考える必要があります。この場合も弊社では『 Linkers Marketing 』というサービスでサポートを行っていますので、後半で事例を紹介します。

技術資産とは?遊休状態にある技術資産の割合


遊休技術資産とは?『 Linkers Marketing 』による活用方法とその事例

まずは「技術資産」の概要説明です。
技術資産は「特許」「意匠」などに代表されます。日本企業の新規特許登録件数のトップは年間で 約 3,500 件(*1)であり、次々に新しい技術資産が生まれていることが分かります。

*1 出所:特許行政年次報告書2022年版。備考:直接出願及びPCT国内移行に基づく登録件数を含む。共同出願については、それぞれの出願人でカウントしている。

遊休技術資産とは?『 Linkers Marketing 』による活用方法とその事例

この技術資産(特許)全体のうち、約 16 %(*2)は防衛の目的にさえ利用されていません。すなわち遊休状態になっています。数字でいうと、日本全体で数十万件単位で特許が未利用の状態となっているということです。

*2 出所:特許行政年次報告書2022年版

技術資産が遊休状態であることのデメリット

遊休技術資産とは?『 Linkers Marketing 』による活用方法とその事例

技術資産が遊休状態だと、主に次の2つのデメリットがあります。

  • 1. 維持コストがかかる(特許の維持費など)
  • 2. イノベーション機会の損失になる

特に2の方が大きな問題ではないかと弊社では考えています。遊休状態の技術でも、自社で気づいていない価値があり、うまく活用することで新しい事業の創出や技術課題の解決につながる可能性があります。その可能性を見逃してしまうことこそ、大きなデメリットではないでしょうか。