- 配信日:2022.05.25
- 更新日:2022.05.16
ビジネスマッチング事例
町工場には縁がなく敷居が高いと感じていたIoTを身近に感じることができた
国津精機株式会社 代表取締役 加藤 秀一 氏 × 阿波銀行 営業推進部 地方創生推進室 田上 浩章 氏 対談
LFBのビジネスマッチングを通じて、ファクトリーサイエンティストの育成の講座を受講された、国津精機株式会社の加藤秀一代表取締役にインタビューを行いました。
田上 浩章 氏(以下、田上): 同社は、搬送機械・省力化機械の高い技術と高パフォーマンスを提供するスペシャル集団ですが、加藤社長自ら参加されたきっかけをお聞かせください。
加藤 秀一 氏(以下、加藤): 元々、汎用機械の稼働率の「見える化」は課題であり、他社からも「モニターなどでの測定」の提案があったが、数百万円の及び投資が課題であった。
そのような中で、今回、「自社のIoTを進める」きっかけとなる提案をいただき、従業員ではなく、私自ら参加し、「汎用ボール盤の稼働率の見える化」にチャレンジすることにしました。
田上: 講座を受講された後の率直な感想をお聞かせください。
加藤: 一番の感想は、数百万という投資をしなくても、自前で、自社のIoT化のスタートラインに立てることが分かった。受講者のレベルに差異があるが、講師の方がしっかりと伴走していただけた。 講座の内容が非常に良かっただけに、もう少しじっくりと取り組みたかった。その日の講座の復習の時間や課題への取り組み時間を捻出しようとすると、講座の翌日も実態として講座関連で時間を費やすので、結果として、従業員が参加していた場合、普段の業務との分散が難しかったと思う。
田上: 今回の講座を今後の自社事業にどのように活かしていきたいとお考えかお聞かせください。
加藤: 講座を受講する前は、「IoT」という言葉だけをしっているレベルで、敷居が高く、町工場には縁のない異世界と感じていたが、全く知ることがなかった「IoT」の世界に足を踏み入れることができた。 今回の経験を、「汎用ボール盤の稼働率の見える化」だけで終わらせることなく、今後は、「カイゼン」をテーマに従業員からもアイディアを出してもらうことで、会社全体として取り組んでいきたい。