• 配信日:2022.05.16
  • 更新日:2022.07.14

ビジネスマッチング事例

ゼロからイチを作り出す

株式会社泉製作所 代表取締役社長 泉 夏樹 氏 + 鳴門北工場 技術開発課 主任 鹿草 涼 氏 × 阿波銀行 鳴門東支店 支店長 鍬田 まゆみ 氏 対談

LFBのビジネスマッチングを通じて、ファクトリーサイエンティストの育成の講座を受講された、株式会社泉製作所の泉夏樹社長と技術開発課の鹿草涼様にインタビューを行いました。

株式会社泉製作所 代表取締役社長 泉 夏樹 氏 + 鳴門北工場 技術開発課 主任 鹿草 涼 氏 × 阿波銀行 鳴門東支店 支店長 鍬田 まゆみ氏
株式会社泉製作所 代表取締役社長 泉 夏樹 氏 + 鳴門北工場 技術開発課 主任 鹿草 涼 氏 × 阿波銀行 鳴門東支店 支店長 鍬田 まゆみ 氏

鍬田 まゆみ 氏(以下、鍬田):  同社は、医薬品容器を製造しておられ、「人間の生命」と「医薬品」を繋いでおられ、また、医薬品を製造する製薬メーカーと「同一の意識」「同一の環境」で医薬品容器を製造することを「使命」と考えておられます。そのような中、今回、ファクトリーサイエンティスト協会の講座を活用しとうと思ったきっかけ、また、その中で、鹿草氏を指名された背景などお聞かせください。

泉 夏樹 氏(以下、泉):  今までは、社内のDX化やIoT化については、外部のベンダーに一任していたが、一方、自前で対応できることがないかという観点は常にもっていた。そのような課題を阿波銀行に相談したところ、ファクトリーサイエンティストの講座の紹介を受け、非常に講習内容に魅力を感じ、社員を受講させようと考えた。

受講費用はゼロではないので、ベテランに受講させることも考えたが、次世代のリーダー育成が急務だと考え、若手の鹿草を指名した。

また、今までは、正直なところ、社内の「DXやIoTに関する人材育成」に力を注いでこれなかったが、今回の阿波銀行の提案を受け、技術者を育てていく必要性を改めて感じることもできた。

鍬田: 今回、社長から指名受けた際の率直なお気持ちと、講座を受講された後の率直な感想をお聞かせください。

鹿草 涼 氏(以下、鹿草): 率直に嬉しかった。DXやIoTに携わる先輩がおらず、なかなか教えて頂けることもなく、自前で学習していく必要があったが、受講をきっかけに自分自身も成長することができたし、この経験を更に下の世代につなげていくことが重要だと思っている。

品質管理室の温度や湿度の管理も従前より実施し、外部の企業のセンサーを活用していたが、今回は、自身でシステムを構築することができ、気軽に「ゼロからイチを作り出せる」というところに気づけた。

自分自身がセンサーの基盤などの基礎知識を習得することができたので、今後は、必要に応じて、センサーメーカーの担当者との良い意味で意思の疎通が図りやすくなり、対等な関係で、自社の品質をあげていくことができると思う。

受講で作成したセンサーを、室内の色々な箇所につけることにより、今まで「人」が行っていた部分も常時監視することが可能になる。温度や湿度の異常値の感知をすることによって、何かトラブルが発生した際の原因追及の一つの手段にも活用していきたいと考えている。

株式会社泉製作所 制作物
株式会社泉製作所 制作物

鍬田: 今回の講座を今後の自社事業にどのように活かしていきたいとお考えかお聞かせください。

泉: 今まではメーカー等が提案する商品の中から、選択するという方法しかなかったが、今回のように「ゼロからイチを生み出す」ことができれば、自社でやりたいことをメーカーに頼るだけではなく、スピード感をもって対応していけるようになると思う。

今回の鹿草のような人材を社内でもっと育成していきたい。

鹿草: 今回のセンサーについては、wifiの環境下でしか使えないなどの制限がある為、品質管理室で活用しているが、これを機に、自社のインフラ整備を進めてもらい、他の現場でも、センサーを活用していきたと考えている。

また、この講座の最大の魅力は、受講後にコミュニティに参加することができ、人脈を構築していけることだと思っている。自身の視野も広げ、その知見を自社に還元していきたいと思う。

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