• 配信日:2022.11.30
  • 更新日:2024.08.06

オープンイノベーション Open with Linkers

オープンイノベーションの効果を最大化する”組織”と”仕組み化”

オープンイノベーションが浸透している企業に共通する成功のポイント


オープンイノベーションの効果を最大化する”組織”と”仕組み化”

オープンイノベーションが浸透している企業に共通する成功のポイントを紹介します。

  • 1. 成果の出やすい技術ニーズ型から取り組む
  • 2. 取りまとめ機能・組織が各現場の技術ニーズを吸い上げて、定期的にメンテナンスし、外部連携ツールを使いながら促進していく
  • 3. 成功例や活動を社内でしっかりと共有して、認知してもらう

1つ目は、外部から必要な技術やリソースを探索することです。インバウンド型と呼ばれています。
(リンカーズの技術パートナー探索サービス「 Linkers Sourcing 」にてご支援が可能です。)

オープンイノベーションの効果を最大化する”組織”と”仕組み化”

Linkers Sourcing (リンカーズソーシング)サービスでは、
全国の産業コーディネーター・中小企業ネットワークや、リンカーズ独自のネットワークを活用して、貴社の課題を解決できる最適なパートナーを探索します。
研究開発パートナー、試作・量産パートナー、生産技術パートナーといった、さまざまなパートナー探索が可能です。

2つ目は、専門組織が各現場の技術ニーズを吸い上げて定期的にメンテナンスし、外部連携または自社で促進することです。

3つ目は、成功例や活動を社内で共有することです。例えば GE は、プロジェクトがわずか数個しかない時期から、その内容を社内に周知することでプロジェクト数をだんだん増やしていきました。どれだけ小さな成功でも構いませんので、成功例を作って共有するのが重要といえるでしょう。

技術のニーズ・シーズを見える化する

オープンイノベーションの効果を最大化する”組織”と”仕組み化”

オープンイノベーションを仕組み化するにあたっては、上の図のようなニーズとシーズ(開発の素となる技術や材料)を見える化するシートを作成するとよいでしょう。
主な項目は以下の通りです。

  • ・技術テーマ
  • ・部署
  • ・担当者
  • ・探したい技術の概要
  • ・技術フェーズ
  • ・解決する技術オプションの数
  • ・案件具体性
  • ・重要性
  • ・リサーチ/マッチング希望
  • ・想定パートナー
  • ・国内/海外
  • ・見つける希望時期
  • ・リンカーズでの疑似探索実績
  • ・探索可能性のコメント

このようなシートを作成すると、各部署で走っている技術テーマや、必要としている技術を統括部署が把握しやすくなります。
例えば、日本で早くからオープンイノベーションを取り入れていることで知られる大阪ガスでは、専門部署が毎年春に各事業部に対して説明会を開きニーズの吸い上げを行うことを徹底していました。

技術ニーズセグメントごとにアクションを実施

オープンイノベーションの効果を最大化する”組織”と”仕組み化”

ニーズの吸い上げができたら、外部依存度の高低によるメリット・デメリットを踏まえて、開発の進め方を判断します。
自社で開発する場合もあれば、完全に外部委託して開発を進める場合もあります。
バランスを見ながら、どのように進めるかを検討するのが統括部署の役割です。

何を成果とするかが重要

オープンイノベーションの効果を最大化する”組織”と”仕組み化”

オープンイノベーション活動を社内に浸透させるには、成果を共有することが重要です。
しかし、何をもって成果とするかを決めておかないと、成果が出たにも関わらず、報告・共有がなされない場合があります。
そこで、上図のようなプロセス KPI (Key Performance Indicator、重要業績評価指標)を設定することをおすすめします。
取り組みから完全な成果に至るまでのプロセスに、以下のような KPI を設定し、達成できたかを共有するのです。

  • ・ニーズ件数
  • ・有効提案数
  • ・面談数
  • ・マッチング数
  • ・アウトプット(発信・生産など)
  • ・アウトカム(成果・業績など)

このように、成果を見える化する仕組みづくりが重要です。
成果が見えないと「やはりオープンイノベーションは難しい」という印象を抱いてしまい、計画が頓挫してしまうかもしれません。

オープンイノベーションの活動を振り返ることで成果を最大化する


オープンイノベーションの効果を最大化する”組織”と”仕組み化”

まずは1年間、オープンイノベーション活動を実施してみましょう。
そして1年後にマッチングが成立したものと不成立だったものを振り返り、次年度以降の活動に役立てます。
よくある悪い例として挙げられるのが、取り組みが上手くいかなかった場合に放置してしまうことです。
そうならないためには、マッチングが成立した場合と不成立だった場合にどのように動くのかを、事前に決めておく必要があります。
情報共有を仕組み化できれば、よりオープンイノベーションの推進を成功させられるでしょう。

オープンイノベーションを支援するリンカーズの各種サービス

「Linkers Sourcing」サービス紹介ページ
Linkers Sourcing は、全国の産業コーディネーター・中小企業ネットワークやリンカーズの独自データベースを活用して、貴社の技術課題を解決できる最適な技術パートナーを探索するサービスです。ものづくり業界の皆様が抱える、共同研究・共同開発、試作設計、プロセス改善、生産委託・量産委託、事業連携など様々なお悩みを、スピーディに解決へと導きます。

「 Linkers Marketing 」サービス紹介ページ
貴社の技術・製品・サービスを、弊社独自の企業ネットワークに向けて紹介し、関心を持っていただいた企業様との面談機会を提供します。面談にいたらなかった企業についても、フィードバックコメントを可視化することにより、今後の営業・マーケティング活動の改善に繋げます。

「 Linkers Research 」サービス紹介ページ
リンカーズのグローバルな専門家ネットワークや独自のリサーチテクノロジーを駆使し、貴社の要望に合わせて、世界の技術動向を調査します。調査領域は素材、素子、製品、ITシステム、AIアルゴリズムまで幅広く、日本を代表する大手メーカーを中心に90社以上から年間130件以上の調査支援実績があります。

オープンイノベーションの推進についてお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
「まだ方向性が決まっていない」
「今は情報収集段階で、将来的には検討したい」

など、具体的な相談でなくても構いません。
リンカーズが皆さまのお悩みや課題を伺い、今後の進め方を具体化するご支援をさせていただきます。

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