• 配信日:2023.11.29
  • 更新日:2023.11.29

オープンイノベーション Open with Linkers

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

この記事は、リンカーズ株式会社が主催した Web セミナー『フードテック最新動向シリーズ~フードデリバリー・海外・小売り~』のお話を編集したものです。

農林水産省 農林水産研究所 客員研究員の大野 泰敬(おおの やすのり)様に、デリバリー領域のトレンドから、その裏にどのような事業戦略、どのような成長の可能性があるのかをお話しいただきました。

最新のフードデリバリーサービスの現状について知りたい方は、ぜひお読みください。

フードデリバリー領域のトレンドと世界の注目企業


フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

世界ではフードデリバリー事業が急成長してきています。日本ではコロナ禍になった 2020 年ごろから大きな市場に成長してきましたが、世界では 2016 年ごろから成長してきています。

2023 年の世界のデリバリー市場は数百兆円の規模にまで拡大しており、「料理のおいしさを維持したまま運ぶ」「揚げたての温度を維持したまま運ぶ」といったデリバリーの市場も広がってきています。

実際に、世界にはどのようなデリバリー・フードテックの会社があるのか紹介します。

Uber Eats

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:Uber Eats ウェブサイト)

Uber Eats は、日本でも多くの方が利用している企業です。アメリカ・ロサンゼルスでサービスをスタートし、全世界に拡大しています。多くの飲食店と提携していて、簡単に買い物ができるということで、一気に世界に普及していきました。

Uber Eats の配達ネットワークは非常に効率的で、迅速な配達が可能ということで、世界でブランドが浸透してきています。

DoorDash

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:DoorDash ウェブサイト)

DoorDash はアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く企業で、多くの飲食店と提携し、展開しています。特徴的なのが、定額制のサブスクリプションを提供している点です。

また高度なアルゴリズムを導入しデータ分析を行っているのも特徴で、効率的な配送と注文マッチングを実現しています。

Grubhub

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:Grubhub ウェブサイト)

Grubhub もアメリカの企業で、主なサービスはここまでに紹介してきたものと近いのですが、広範囲にレストランのネットワークを構築していることと、利便性の高さが特徴です。

Deliveroo

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:Deliveroo ウェブサイト)

本社をイギリスのロンドンに置く Deliveroo は、個人的に注目すべきデリバリー企業だと思っています。通常フードデリバリーはレストランから料理を運びますが、Deliveroo はゴーストキッチンと呼ばれる、リアルな店舗を持たないデリバリー用の調理をするためだけのスタジオを相当数持っており、そこからデリバリーを行います。

現在、レストランのチェーンを次々買収したり、クラウドキッチン・ゴーストレストランを幅広く展開したりしている企業です。単にデリバリーサービスとして料理を運ぶだけでなく、調理するレストランの部分にまで踏み込んで事業を展開しています。

Just Eat Takeaway

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:Just Eat Takeaway ウェブサイト)

先ほど紹介した Grubhub を買収したのが、 Just Eat Takeaway です。オランダの企業で、ヨーロッパや北アメリカなどで多角的に事業を展開しています。 2000 年に設立され、 20 年ほどで世界中に展開しました。

Swiggy

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:Swiggy ウェブサイト)

Swiggy はインドの 500 以上の都市でデリバリーサービスを展開しています。売り上げが 700 万米ドルに達した、急成長中の企業です。SoftBank が多額の出資をしており、その金額は約 12.5 億ドルになります。

Zomato

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:Zomato ウェブサイト)

Zomato もインドの会社で、レストランの予約から料理のデリバリーなどの事業を展開しています。先ほどの Swiggy と Zomat がインドではデリバリーサービスの1位2位を争っており、さまざまな企業を買収しながら拡大しています。

Meituan-Dianping

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:Meituan-Dianping ウェブサイト)

Meituan-Dianping は中国の企業です。売上は非常に高く、3兆円近くを誇り、従業員数も5万人の大企業。サービスの月間アクティブユーザー数が2億 9,000 万人、登録ユーザー数が6億人という中国国内ナンバー1のプラットフォームです。今まで紹介したデリバリーサービスと異なる点は、スーパーアップと呼ばれているアプリケーションということ。

スーパーアップは、デリバリーサービスからスタートするのですが、他にもペイメントサービス、旅行サービスなど生活に必要なサービス全てが1つのアプリに入っているのが特徴です。

Glovo

フードデリバリー領域の最新トレンドと大手IT企業の動き

(画像引用元:Glovo ウェブサイト)

Glovo はスペインの企業です。25 か国に展開していて、従業員数は8万人近くにまで成長しています。Glovo は、主にユーザーと配達員を結ぶ CtoC に特化しているサービスで、カバンに入るものであれば料理以外のものでも配送対応します。

世界中に 4,200 人のスタッフがおり、それに加えて連携した配達員が8万人以上常に待機しているような形でサービスを展開しています。

次のページ:フードデリバリー事業の動きなどを紹介します。