
- 配信日:2020.12.24
- 更新日:2021.01.20
私がリンカーズに入社した理由
やりたいことが出来る環境を提供できているかオープンイノベーション研究所 所長國井 宇雄 (Takao Kunii) / 2017年入社
産業構造を変えるような新しい仕組みが必要だと考えた
ー自己紹介
オープンイノベーション研究所、所長の國井です。技術マッチングを強みとするリンカーズの研究所のリーダーとして、研究開発と事業の両輪をまわすことに日々邁進しております。
私は、学生の頃からずっと「なぜ日本は技術で勝っているのに、ビジネスで負けるのか」という問題意識をもっていました。
そのため、生物工学分野で博士の学位をとりつつ、同時に技術経営の修士課程を経て、製造業向けのコンサルタントとして働くというキャリアを選びました。
コンサルタントとして、様々な製造業の研究開発、製造、販売、経営の現場で課題解決を支援するなかで愕然としたのは、「日本は技術でも負けるようになり、ビジネスでも負けが当たり前になりつつある」という厳しい現実でした。
この状況を打破するためには、産業構造を変えるような新しい仕組みが必要だと思っていたところ、偶然にも同じようなミッション・ビジョンを掲げるリンカーズに出会いました。これが参画のきっかけです。

オープンイノベーションの研究と事業の両輪をまわす
ー私の部門について
オープンイノベーション研究所には、事業部としての面と、研究所としての面があります。事業部としては、Linkers Researchという先端技術調査サービスを展開しています。
これは、専門家のネットワークとITを掛け合わせることで、幅広い先端技術情報を効率よく収集・加工・編集して、事業企画や研究企画業務など様々な業務に活用できる形で提供する新しい調査サービスです。
一方、研究所としては、リンカーズに集まる様々な技術マッチングの定性・定量データにもとづき、オープンイノベーションを実践的に研究しています。
例えば、技術情報に対する興味データを解析して、技術情報を求める個人と技術情報とをマッチングするためのアルゴリズムを開発し、それを実装したモバイルアプリをローンチしました。
その他にも、世の中の「タコつぼ化」した知識や技術、それらを操る人を、どのような条件でつなげれば、新しい価値を生むのかという大きなテーマに向かって、各メンバーが様々な取り組みを実施しています。

やりたいことをやれる環境を提供できているか
ーマネジメントで大切にしていること
「やりたいことをやれる環境を提供できているか」
やりたいことをやれている時、人は集中し、高いハードルにも果敢に挑んでいくことができると私は信じています。一般的には社会人になると仕事において「やりたいことがやれる」時間が少なくなっていく傾向にあると思います。
なぜなら、やりたいことをやるためには「時間」「お金」「手伝ってくれる人」などが必要になり、組織のなかの事情で様々調整が必要だからです。
しかし、研究所として、新しい何か(原理、製品、サービス、ビジネスモデル)を生み出すには、集中と高いハードルへの挑戦が不可欠だと思います。
そのためには、やりたいことをやれる環境を提供し、一定の範囲で自由に挑戦できる場を維持することが研究所長としての役割だと思っています。
現状、ベンチャー企業らしく「時間」「お金」「人」ともに不足しており、十分な環境を提供できていない心苦しい状況ですが、事業を成長させて、「やりたいことを自由にできる研究所」を実現していきたいです。

外部とのネットワークを更に拡大させる
ーこれからどんな部門にしていきたいか
「オープンイノベーション研究所」の名前のとおり、外部とのネットワークをより拡大していきたいです。現状80名程度の様々な専門性をもった方々が、技術リサーチャーや客員研究員として研究所に関与していただいています。 このネットワークを拡大し、仮想的な巨大研究所としてネットワーク化することで、何かの技術課題を投げ込めば、課題解決に最適な研究開発プロジェクトチームがすぐに組成され、高速でプロトタイピングまで実施してしまう―そんな組織プラットフォームになれたら良いなと本気で考えています。 大手企業、中小企業、大学・公的研究機関、個人の「技術力」を課題に応じて最適に組合せることができれば、日本が「技術で勝って、ビジネスで圧倒的に勝つ」道筋はあると信じています。
