• 配信日:2020.12.24
  • 更新日:2021.02.26

リンカーズテックメッセブログ

大塚テクノ株式会社様~リアルとバーチャルの展示会・自社サイトに加えて「TechMesse」を活用①

2020年6月よりβ版の運用が始まり、すでに多くの企業にご利用頂いている常設Web展示会サービス「TechMesse(テックメッセ)」ですが、どのように活用したらよいのか分からないと悩まれている方もいらっしゃるかと思います。

今回は実際にTechMesseを数ヶ月に渡って利用され、その使い方や効果などについて知見を蓄積し始めている大塚テクノ株式会社(以下、「大塚テクノ」)様の活用事例を、同社 精密デバイス開発部 開発企画課の喜田様へのインタビューからお届けします。

大塚ホールディングス株式会社のグループ会社として、医療用プラスチック製品や滅菌・包装の受託事業、サーマルプロテクター、フェイスシールドなどを手掛ける同社は近年、自社製品の外部向けの販売にも力を入れ始めているそうです。

新規顧客の開拓に向けて2020年6月にはTechMesseの利用も開始。同社がTechMesse上で公開している「プラスチック製品を圧倒的に黒くする成形の新技術」はPV(閲覧数)も多く、実際に問い合わせを受けるまでになっています。

大塚テクノ様の事例は、TechMesseを検討されている方はもちろんとして、コロナ禍のマーケティングにお悩みの企業にとっても参考になると思います。

※本インタビューは徳島県鳴門市にある大塚テクノ様の鳴門工場とリモートで行われました。

大塚テクノ様へのインタビューは前半パート後半パートの2本立てでお届けします。

本記事では前半パートとして、大塚テクノ様がTechMesseを活用する前はどのようにマーケティング活動を行われていたのかを中心にご紹介をさせて頂きます。

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大塚テクノの鳴門本社、鳴門1、2、3工場

これまでの大塚テクノ

リンカーズ:まずは御社の概要からお聞かせ頂けますか?

喜田:弊社の事業は大きく分けると2つになります。親会社である大塚製薬工場を始め、大塚製薬などのグループ会社からの受託が主となる医療用プラスチック製品が1つです。

もう1つは、主に外部向けに展開している精密製品です。弊社では以前よりLEDのリードフレームパッケージという小さな樹脂成形品を手掛けておりますが、とても小さな製品なので高い精度が要求されます。

TechMesseに掲載している「圧倒的に黒くする成形技術」、すなわち低反射技術も、それらの製品で培った技術の応用として生まれたものです。

Molding technology that makes it overwhelmingly black
低反射技術による「圧倒的に黒くする成形技術」のパンフレット

リンカーズ:喜田様が所属されている精密デバイス開発部 開発企画課とは、社内ではどのようなポジションのグループなのでしょうか?

喜田:精密デバイス開発部では、サーマルプロテクター、低反射技術などを扱っています。開発部は製品開発課と量産技術課、そして我々が所属する開発企画課で構成されています。

製品開発課は製品の開発、量産技術課は量産技術を担当し、開発企画課では、営業が受けた引き合いの精査をして製品開発セクションに繋ぐといった役割の他、課独自でのマーケティング活動を行っています。

Thermal protector_otsuka-techno
サーマルプロテクター

リンカーズ:医療用プラスチック製品などは自ら売り込まずともお客様から来てくれるような印象があります。

喜田:医療用プラスチック製品については大塚製薬や大塚製薬工場といったグループ会社向けの製品供給が中心でしたが、我々もカタログ品を売っているわけではないですし、扱っている製品の種類も多くはありません。

そのため新規開拓は必要です。とはいっても製品によって事情は異なります。例えば、我々の部署が扱う精密製品は外部向けの販売が中心なので、マーケティングに注力しています。

リンカーズ:なるほど。具体的にはどのようなマーケティングを行われているのですか?

喜田:ここ1、2年で変わってきた部分もありますが、以前は主に2つ。1つは比較的地域性が限定される小規模な展示会への出展です。

費用も抑えられますし、準備も比較的容易であるので、そうした展示会でニーズの調査を行ってきました。

もう1つは普段からお付き合いのある取引先を通じての紹介などから個別に訪問させて頂き、ニーズを伺っていくというものです。

リンカーズ:地域性が限られるというのは具体的には四国、徳島県などでしょうか?

喜田:そうですね。徳島県内と四国が中心です。その他は、大阪、近畿圏(関西圏)といったところです。

リンカーズ:なるほど。大規模な展示会や弊社のTechMesseのようなWeb展示会サービスなどについてはいかがでしょう?

喜田:大規模展示会については、実は2020年から本格的に展開をするはずでした。実際、2020年1月に開催された大きな展示会には出展しています。

我々としても一歩踏み出して、より大きな展示会でより多くのお客様のご覧に入れようと思っていた矢先に新型コロナウイルス感染症の脅威に世の中が曝されることになりました……。

リンカーズ:なるほど。多くの展示会が新型コロナウイルス感染症の影響によって中止・延期になっていますが、やはりその影響を御社も受けられたということですね。

喜田:非常に大きな打撃を受けております。

リンカーズ:そのような状況からのTechMesseという流れなのですね。

喜田:はい。

リンカーズ:コロナ禍の以前は、他には何かWebサービスを活用されていたのでしょうか?

喜田:いえ、弊社の公式ウェブサイトからの問い合わせ等はありましたが、Web展示会のようなサービスの利用は今回が初めてになります。

リンカーズ:なるほど。医療用プラスチック製品はグループ会社向け、精密製品は主に外部向けとおっしゃっていましたが、外部向けのマーケティング活動は以前から積極的に行われていたのでしょうか?

喜田:会社の成り立ちからしてグループ会社内の仕事がメインでしたので、そこまでではありません。自社ブランドの製品を外部に向けてどう売っていくのか?といった取り組みの強化は本当にここ2、3年のことになります。

リンカーズ:なるほど。それでは近年は色々と試行錯誤されながらマーケティングに取り組まれているのですね。

exhibition_otsuka-techno

マーケティング活動

リンカーズ:展示会への出展計画やWebサービスの活用など、今年のマーケティング活動の変化について改めてお聞かせ頂けますか?

喜田:先ほどもお話しましたように、2020年1月開催の展示会については無事出展できましたが、4月に緊急事態宣言が出された頃には、直近の展示会への出展は無理だという判断に至りました。

そして、それは現在も継続していて、会社の方針としてリアルの展示会への出展を見合わせています。

リンカーズ:リアルの展示会へ出展できないというのは本当に大きな打撃ですね。

喜田:はい。そこでWebでの技術紹介といいますか、そのようなプラットフォームの利用を考え始めました。

リンカーズ:確か弊社からTechMesseのご案内を差し上げたのが5月・6月頃だったかと思いますが、御社が代替手段の検討を始めたタイミングと合致していますね。

喜田:そうですね。ちょうどそのようなプラットフォームを探し始めていた頃だったと思います。リンカーズさんについては過去の展示会で名刺交換をして存じ上げておりましたので、TechMesseの案内が来た時にも「ああ、あの会社さんだね」と覚えていた記憶があります。

リンカーズ:TechMesseのβ版のスタートが6月で、御社も早速ご登録下さいましたが、他にはどのような代替手段を利用されているのでしょうか?

喜田:リアルの展示会への出展は見送っていますが、バーチャル展示会には出展予定です。Webサービスについても色々と検討していますが、本当に使い始めた段階に過ぎませんので、試行錯誤しているところです。

特にWebに関しては、新型コロナウイルス感染症対策として開発したフェイスシールドの認知度を上げて、新型コロナウイルス感染症と戦う方々のお役に立てていただきたいという話が弊社内で持ち上がったこともあり、活用していこうと考えています。

Face shield-tec-guard
「フェイスシールド」のパンフレット

圧倒的に黒くする技術

リンカーズ:御社がTechMesseに掲載頂いている案件の中では、「フェイスシールド」、「超小型のサーマルプロテクター」、「圧倒的に黒くする成形技術」の3件のPVが好調ですが、その中でも、「圧倒的に黒くする成形技術」はTechMesse全体で見てもトップクラスの閲覧数です。

非常に多くの関心を引いているこの技術は、一体どのようなものなのでしょうか?

Molding technology that makes it overwhelmingly black-sample
「圧倒的に黒くする技術」のサンプル。 赤枠内が該当箇所。「圧倒的な黒さ」は一目瞭然

喜田:プラスチック成形金型の表面に独自の反射防止構造体を形成し、成形時に転写することで、成形品表面の光反射を大きく抑制できる技術です。

成形のみで実現できるため、コーティング・塗装等の後加工が不要だという点も特徴です。

例えば同一照明下で比較した場合、波長が546nmの光の反射率が鏡面では7.0%、シボ細面で6.6%、シボ粗面で5.1%のところ、弊社の低反射技術で成形した品では1.2%となっています。

リンカーズ:頂いたサンプルを実際に見てみると、確かに「圧倒的に黒い」です。

喜田:そうですね。サンプルを実際に見て頂くと非常に分かりやすいかと思います。

リンカーズ:分かりやすいです。この技術に関してのビジネス面のお話を伺いたいのですが、これは「圧倒的に黒い」成形品を顧客に納める、すなわち成形製品の販売なのか、特殊な加工が施されたという金型自体を納めるのか、どちらなのでしょうか?

喜田:それについては臨機応変に対応したいと考えています。お客様の発注に合わせて弊社の工場で成形したお品を納めるビジネスもありますし、金型を受注して製作し、お客様の工場にて使われるというパターンもあるかと思います。

近年は海外の工場で製品を生産されるメーカーも多いですし、その場合には金型を望まれると思いますので、弊社は金型の加工のお手伝いをさせて頂くということになるかと思います。

いずれにしても柔軟に対応させて頂きたいと思っています。

リンカーズ:なるほど。ちなみに、この技術はどのような用途が想定されるのでしょうか?

喜田:想定用途はいくつかありますが、実は弊社としても技術自体への自信はありながらも、どのようなニーズが存在するのか正確には分かっていません。

そのため、色々と模索をしながらニーズの調査、マーケティング活動に取り組んでいるということになります。ですが、一番最初にお問い合わせがあった事例は、カメラ周りでの利用です。

リンカーズ:カメラ周りというと?

喜田:カメラには光の反射を抑えたい部分がいくつかあり、そこでの採用をご検討頂きました。

例えばスマートフォンのカメラを見てもレンズは黒い樹脂で囲われていると思いますが、そのような場所では、外からの光を吸収し、乱反射を極力抑えたいというニーズがあります。

また、その他にもご検討頂いた事例はありますが、現時点ではまだ正式採用には至っていませんので、目下、マーケティングに力を入れているところです。

大塚テクノ様へのインタビュー記事の前半パートは以上になります。

後半パートでは大塚テクノ株がTechMesseをどのように活用し、どのような成果が出ているのかを中心にご紹介をさせて頂きます。